オーガニックとは? オーガニックコットン(有機栽培綿)と普通のコットン(綿)は何がちがうの?

オーガニックとは? オーガニックコットン(有機栽培綿)と普通のコットン(綿)は何がちがうの?

●●●

オーガニックという言葉を聞かれた方は多いと思います。
でも実際、オーガニックとそうではないものと何が違うのか?
すぐには、なかなかわかりませんよね!

それもそうです、お店で見た感じでは区別がとてもつきません。

でも先日、ニュースである野菜から残留農薬が検出されたとニュースがありました。
その時は、ある地域の特定の野菜でした。

見た目にはわかわらないのであまり洗わずそのまま料理に使うと体の中にそのまま農薬が入ってしまうことにもなりかねません。

今主に野菜の話をしましたが、オーガニックコットンも植物なので同じです。
肌にふれるコットンに残留農薬があるとしたら怖いです。

もちろん基準があり製品化までの安全基準は守られていると信頼したいところです。

自家農園で野菜や植物を育てたことのある方にはよくお分かりだと思いますが、上手に最後まで育てるためには、その過程で様々な病気、害虫の対策をしなければいけません、一度被害にあってしまうとなかなか理想的な野菜や元気な植物は育たず、壊滅的な被害を受けることも少なくありません。

コットン(綿)も同じです。

しかも大量に綿を栽培する過程ではさまざまな薬や農薬が使われます。

大量生産の綿栽培では収穫する際には枯れ葉剤のような薬剤で一気に枯らしてしまい、効率よく収穫します。

枯れ葉剤というのはベトナム戦争でアメリカ軍がジャングルを枯らすために大量に使用したことで有名です。
ハノイの博物館ではその被害が広く後世や子供達に深刻な影響をもたらしたことが衝撃的な写真や資料とともに紹介されています。

コットン(綿)と言えば一般的に真っ白なシャツのような綿を想像しますが、実際には自然な状態の綿は真っ白にはなりません。

そこには籾殻のような色が混ざっていたりします。

真っ白な綿にするために漂白のような工程を行い、真っ白な綿を完成させているのです。

ですからオーガニックコットンの製品は有機栽培綿である証として黒や茶色の籾殻のような色が混ざっているのです。
オーガニックコットンをご愛用いただく際にはぜひ予備知識として念頭においていただければ幸いです。

有機野菜や有機栽培綿は出荷までに通常の栽培より多くの手間暇がかかります。
それで価格は少し高めになります。
消費者の方にその安全性を信頼していただけるように有機栽培の各分野の認証制度がありそれを明らかにしています。
安心を優先するまには有機野菜や有機栽培綿を利用したいですね。

敏感肌やデリケートな赤ちゃんのためにはなおさらオーガニックコットンをご愛用していただけたら安全・安心にお役立てできることと存じます。

●●●

オーガニックコットンは消費者にメリットをもたらすだけではありません。

生産者にとっても農薬や薬品から受ける被害は制裁過程で身近な問題となっています。

また土壌にとってそれをとりまく自然環境にとっても脅威です。

こうしたオーガックコットンをとりまく生産体制はふたつの考え方があり
世界的にオーガックコットンの供給を増やそうという考え方、また消費者に届くまで最大限にオーガックコットンのメリットを享受できるようにしようという考え方のふたつです。

染料を使ったり一部にオーガックコットンを使ったりして供給を増やし消費者に届けるのいうのはパタゴニアなどが行っています。

最大限にオーガックコットンのメリットを消費者が享受できる製品としてはその生産過程で他の物質が入るとそれは純粋な自然物としては純度がやや失われてしまいます。

そこでナチュラプラでは綿本来のきなり、ベージュ、緑のみを使い、製品化まで最大限にオーガックコットンのメリットを享受できるよう、安心して消費者方がご利用ご愛用頂けることをポリシーとしています。

綿にはもともと様々な色がありました。人間が綿を栽培し大量生産する歴史の過程で現在存在するのはきなり、ベージュ、緑の3色となっています。

以下、オーガニックコットン及びEUエコラベルについてご紹介します。

●●●


ナチュラプラの原綿から製品まで

オーガニックコットン認証とヨーロッパエコラベル認証
の流れとキーワード


オーガニックコットン
 オーガニックコットンとは、厳しい法律や規則を設けて管理された農薬や化学肥料を使わない農地で、生産された綿花(有機栽培綿)のこと。紡績、製織、縫製など全工程で化学薬剤の使用を控え、環境負荷を最小限に抑えることが最優先されている。オーガニックコットンを名乗れるのは、認証機関によって認定されたものだけである。通常のコットンの栽培過程や製品の工程では、量産や効率を優先するため、さまざまな農薬や化学薬剤が使われ、環境や農業に従事する人々に少なからず害を与えている。環境保全のみならず綿本来の質感や品質、またアレルギー体質への影響改善など使用面でも注目されている。

IFOAM
 IFOAM(アイフォム)とは、International Federation of Organic Agriculture Movements (国際有機農業運動連盟)の略称。1972年にパリ近郊で設立されて以来、世界中で有機農業の普及に努めてきた会員組織(国際NGO)。現在、本部はドイツのボンにあり、現在世界111カ国以上の約770団体(2007年現在)がIFOAMに加盟している。構成メンバーは各国の小規模農家や有機 農業団体、有機認証団体、コンサルタント、研究者、消費者、国際流通企業など。IFOAMは、世界的な規模の有機農業運動に関する国際統括団体となっている。
 IFOAMが策定している有機認証のためのオーガニック基礎基準(基準を作るための基準)と、有機認証団体の適合性を認定するための認定基準は、世界各国の政府や有機認証団体による基準や検査システムを構築するための国際ガイドラインとして尊重されている。
 尚、IFOAMは直接認証を行なうのではなく、IFOAM認定基準により認定された有機認証団体をIFOAM認定団体とすることによりオーガニック保証システムを確立している。現在、34以上の世界中の認証団体がIFOAM認定に加入している。

CUC
 Control Union Certifications(コントロール・ユニオン・サーティフィケーションズ。以下CUC)は、繊維業界で広く知られるSkal International(スカル・インターナショナル)の現在の機関名であり、2002年よりEKO Sustainable Textile(持続可能な繊維、以下EKO ST)認証に携わってきた。これまでCUCはEKO ST認証として、前身であるSkal Internationalによって定められたSkal International Standard for Sustainable Textile Production(持続可能な繊維製品のためのスカル・インターナショナル基準)に基づいた審査・認証を行なってきたが、2007年より認証機関の国際的なワーキンググループによって新たに定められたGlobal Organic Textile Standard(以下GOTS)に基づく審査・認証へ移行した。

ヨーロッパエコラベル
 エコラベルのフラワーのマークがシンボルの欧州エコラベル制度は、消費者が本当に信頼することができるラベルとして、持続的生産と消費パターンを改善する為に1992年に設立された。この制度は様々な法的側面に準拠し、欧州エコラベル委員会(EUEB/European UnionEco-labelling Board)、メンバー国の担当機関、そしてステークホルダーの代表からなる諮問フォーラム(Consultation Forum)で認証のために構成されている。エコラベル取得後はエコラベルのフラワーのマークを表示でき、一定期間有効性を取得し、年間費用を該当担当機関に支払う。基準策定の方法は実現性と市場性の調査、ライフサイクル考慮、改善効果分析と基準の提案である。その内容とエコラベル取得企業はhttp://www.eco-label.com/default.htm(英文)で常に公示されている。

オーガニックコットン基準 EEC no2092/91
1991年実施され欧州エコラベル制度においてオーガニック農業に関する基準となっている。英文で基準が記載されこの中で農地や栽培方法について有機栽培綿の定義を踏襲している。例えば栽培前の対象の期間、天敵益虫による害虫駆除や薬剤を使用しない雑草などの対策方法などの記載がある。

●●●


オーガニックコットンのご利用について

オーガニックコットンは現在、サスティナビリティ・持続可能性(sustainability)CSRの観点からも重要となっています。
生物的なシステムがその多様性と生産性を期限なく子孫や地球の将来にわたり継続的に有効とされる点。自然の一部である人間の経済活動を自然環境や地球の将来にわたり安全なものとする点。

話は大きくなり日常と乖離しそうな感じも受けますがご家族やお子様のためにと考えると身近な視点で考えられるかと存じます。